担保と保証の仕組み

担保や保証についての知識は、今ではビジネス社会に生きる人たちにとっては必須のものです。

債権とは?

他人に対して「貸したお金を返せ」「買ったものの代金を払え」などのように、人と人とのやり取りの中で一定の行為を請求することができる権利のことを、債権といって、財産権の主なもので、請求できる人のことを債権者、請求される側の人のことを債務者と言います。

この債権と同じように財産権には「物権」というものがあって、所有権、地上権、抵当権などの権利はすべてこの物権の一種です。

借金
借金

さて、債権なのですが、これは「他人に対してある行為をせよと請求しうる権利」のことですから、債権がしっかりしているかどうかは、その債務者が誰であるかということも重要となってきます。

債務者が、債務にきちんと応えるだけの能力や誠意があれば、問題はありませんが、その反面、債務者が債務に応えるだけの能力や意思がなければ、債権者としては大問題となります。

つまり、債権というのは、債務者の信用や能力に影響されやすく、その時の債務者の能力や事情に左右されてしまいます。 そういうことから、債務者となる取引先については、取引を始める前に事前調査をしっかりと行っておくべきです。

債権の種類

貸金債権、売掛金債権、請負工事代金債権、約束手形金債権、小切手金債権など債権にもいろいろな種類があって、これらの債権は一般的に、その種類や発生時期に関係なく、一律の平等の力を有するもので、債務者が多額の債務を負って倒産する際、これら債権者は平等に扱われるのが原則となっています。