「レクイエム」生誕の城が競売へ
モーツァルトの最後の作品「レクイエム」誕生の地とされる、オーストリアのシュトゥパッハ城が競売にかけられ、入札が始まったのだそうです。
かつて城に住んでいたバルゼック伯爵が、1791年に亡くなった妻のためにモーツァルトにレクイエムの作曲を依頼したのですが、作品は未完のままでモーツァルトが亡くなり、弟子が完成させることになるのですが、楽譜は長年城に保管されていたという逸話があります。
バロック様式で庭つき4階建ての城には、映画館や四つの寝室など、50の部屋があり、約900年前から存在が確認されているのだそうで、各国の高官が社交場として集う場所となっており、かつてはモーツァルトやシューベルトも演奏を行ったとされています。
廃虚になっていた城を1996年に購入した人物が、城でコンサートイベントなどを開催してきたようですが、どうやら後継ぎがいないのだそうで、オークションにかけて引き渡すことに決めたのだとか。
