自宅担保に老後資金

自宅を担保に融資を受ける「リバースモーゲージ」に注目する人が増えているのだそうですね。

長寿化でリタイア後の生活が長くなるなか、自宅に住み続けながら一定の老後資金を確保できるということで人気となっているようで、商品の多様化に伴い、利用のハードルが下がっているのだとか。

モーゲージ

リバースモーゲージとは、自宅を担保に生活資金を借入れし、自らの持ち家に継続して住み続け、借入人が死亡したときに担保となっていた不動産を処分し、借入金を返済する仕組みで、いわば、高齢者向けの貸付制度といえます。

一見するとかなりいい商品のように思えますが、気を付けておきたいのは、リバースモーゲージは契約者が亡くなった時点で住宅価格が大幅に下がっていると、自宅を売っても元本を完済できない恐れがあり、こうしたケースでは相続人が返済を求められることが多くなります。

また、リバースモーゲージの金利は基本的に変動金利で、一般に年3%前後と住宅ローンより高く、金利が上昇すれば、支払い負担が増えますし、利息の返済が長期間になると、利息の支払総額も膨らむことになります。

老後資金の計画は長く働いたり、ある程度の資産運用をすることも大切で、生活費など支出を見直し、リバースモーゲージを利用する必要があるかどうか慎重に考えるべきです。